はるひブログ

カテゴリ「Q&A」のブログ記事

教えて!ドクターQ&A

中日新聞尾張2017年11月20日「教えて!ドクターQ&A」コーナーで、当院の齊藤院長が回答しました。ぜひご覧ください。

 

A.肺気腫は治りますか?また、もし治らない場合、毎日何に気をつけて生活すればよいですか。

 

Q.肺気腫とは、タバコなどの有害な煙を吸うことにより、肺を形作っている肺胞が壊れてしまい、肺胞の支えを失った気管支が閉塞してしまう病気です。肺は、肝臓と違い、再生能力がほとんどない臓器です。ですから、一度壊れてしまうと普通では治りません。そこで欧米では、重症の肺気腫に関しては、肺移植も行われていますが、日本では、肺移植はまだまだ難しいのが現状です。そこで治療としては、気管支拡張薬の吸入や内服治療に加えて、呼吸器リハビリテーションおよび栄養管理がメインとなってきます。呼吸器リハビリテーションにおいては、呼吸筋を鍛えることはもちろん、上肢や下肢の筋力をつけることにより、息苦しさが軽減します。更に、呼吸にあった栄養をつけることにより、よりリハビリテーション効果が発揮できます。

その他当然、日ごろ気を付けることしては、まず禁煙です。タバコが原因ですので、喫煙をしている限り肺気腫は進行します。その他、有害な煙をできるだけ吸わないようにすること、また、風邪などをひくと肺炎になりやすくなり、肺がさらに破壊されることもあります。なので、常日頃より、マスクをするなど予防が大切になります。また、インフルエンザや肺炎球菌のワクチンもできる限り受けておくことが大切と思います。

 

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教えて!ドクターQ&A

中日新聞尾張2017年8月23日「教えて!ドクターQ&A」コーナーで、当院の齊藤院長が回答しました。ぜひご覧ください。

 

A.1ヶ月前に風邪を引き、そこから咳だけ治りません。特に眠る直前に咳が出てなかなか寝付けません。それ以外は治ってますが診てもらうべきでしょうか。

 

Q.1か月前に風邪をひかれて、咳が止まらないということで、特に就寝前にひどいということは、普通の風邪による咳ではなく、慢性副鼻腔炎による咳や、咳喘息といった病気が疑われます。これらの病気は、きちんと治さないと再発を繰り返すので、一度呼吸器内科に診察していただいた方がいいと思います。慢性副鼻腔炎であれば、副鼻腔のレントゲン撮影やCTで判断できますし、咳喘息は、肺機能検査で診断が可能です。診断がきちんとつけば1週間程度で咳は治っていきます。副鼻腔炎であれば抗アレルギー剤や抗生剤で治りますし、咳喘息であれば吸入ステロイド剤が効果があります。しかしながら、喘息と思っていて実は肺癌だったり、結核だったりすることもあるので、安易に咳だけだからと考えずに診察を受けて頂いた方がいいと思います。

 

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教えて!ドクターQ&A

中日新聞尾張2017年5月16日「教えて!ドクターQ&A」コーナーで、当院の齊藤院長が回答しました。ぜひご覧ください。

 

Q.24歳女性です。小学校低学年まで喘息もちでしたが、現在は治っていて病院には通っていません。犬を飼いたいのですが、喘息の人はペットを飼わない方がいいと言われたこともあります。いかがなものでしょうか。

 

A.小児喘息の方の約70%は15歳位までに、アウトグローと呼ばれる喘息寛解状態になりますが、このアウトグローした方が成人になってから喘息が再発する場合があります。
特に何らかの強力なアレルゲン(抗原)に暴露された時や感染が生じた時に再発しやすいと考えられています。
このアレルゲンとしては、一般的にはハウスダストやダニの死骸など家庭の中の埃に含まれている成分によるものが多いのですが、動物のフケもアレルゲンとしては重要な物質の一つといえます。また、動物のフケは、ダニの餌にもなりうるため特に毛の長い動物を飼うことはダニを増やす原因にもなりえます。
そのため、喘息をもっている方が動物を飼うのは、喘息発作を生じやすい環境を生み出す原因となるため、好ましくないと考えられています。
しかしながら、どうしても飼いたい場合にはまず、その動物、今回は犬ですが、犬に対するアレルギーがあるか血液検査などで検査をすることが、まず必要と思います。
犬に対するアレルギーがあるならば、犬を飼うことはお勧めしません。アレルギーがない場合にも、できるだけ掃除をこまめにして頂き、犬の毛やフケを除去することが重要です。
さらにできうるならば、寝室には犬を入れないようにするなどの工夫も必要となると思います。
一度生き物を飼うと、責任が生じますから、喘息発作が出たからといって飼わなくすることは難しいですし、犬にとっても飼い主にとっても不幸な状況になりえますから、きちんと検査した上で飼う決断をされた方がいいと思います。

 

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教えて!ドクターQ&A

中日新聞尾張2017年2月15日「教えて!ドクターQ&A」コーナーで、当院の齊藤院長が回答しました。ぜひご覧ください。

 

Q.咳、たんのからみが3週間ほど続きます。息苦しさもあり病院を受診すると「肺気腫」と言われました。どのような病気なのでしょうか。

 

A.肺気腫とは、主に喫煙が原因で起きる肺の病気で、肺がたばこの煙に含まれている有害物質により壊されることにより、気管支が閉塞してしまう病気です。気管支が閉塞してしまうと、特に息が吐きづらくなり、時には息を吐くときにヒューヒューといった音が聞こえてきます。また、息が吐けないため、肺の中に空気が充満し、これ以上吸ったり吐いたりすることができなくなり、特に動いたときに息苦しいという症状が現れます。肺気腫は、喫煙歴のある人の5人に1人が発症すると言われています。また一度肺が壊れると元に戻らず、進行していきます。

肺気腫の診断には、肺活量の検査と胸部CT撮影が使われます。肺活量の検査にては、1秒間に吹ける量が目安となりますし、CTでは肺の壊れ方が判ります。治療法としては肺気腫自体を治す治療法は無く、禁煙と対症療法、特に気管支を広げてあげる治療が主となります。一般的には気管支拡張薬の吸入の効果が認められています。その他、呼吸リハビリテーション、栄養療法も効果があります。肺気腫が進行すれば、体の中に酸素が取り込めなくなり、低酸素状態になるため、常時酸素吸入が必要不可欠になってきます。

 

 

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