はるひブログ

2017年2月のブログ記事

教えて!ドクターQ&A

中日新聞尾張2017年2月15日「教えて!ドクターQ&A」コーナーで、当院の齊藤院長が回答しました。ぜひご覧ください。

 

Q.咳、たんのからみが3週間ほど続きます。息苦しさもあり病院を受診すると「肺気腫」と言われました。どのような病気なのでしょうか。

 

A.肺気腫とは、主に喫煙が原因で起きる肺の病気で、肺がたばこの煙に含まれている有害物質により壊されることにより、気管支が閉塞してしまう病気です。気管支が閉塞してしまうと、特に息が吐きづらくなり、時には息を吐くときにヒューヒューといった音が聞こえてきます。また、息が吐けないため、肺の中に空気が充満し、これ以上吸ったり吐いたりすることができなくなり、特に動いたときに息苦しいという症状が現れます。肺気腫は、喫煙歴のある人の5人に1人が発症すると言われています。また一度肺が壊れると元に戻らず、進行していきます。

肺気腫の診断には、肺活量の検査と胸部CT撮影が使われます。肺活量の検査にては、1秒間に吹ける量が目安となりますし、CTでは肺の壊れ方が判ります。治療法としては肺気腫自体を治す治療法は無く、禁煙と対症療法、特に気管支を広げてあげる治療が主となります。一般的には気管支拡張薬の吸入の効果が認められています。その他、呼吸リハビリテーション、栄養療法も効果があります。肺気腫が進行すれば、体の中に酸素が取り込めなくなり、低酸素状態になるため、常時酸素吸入が必要不可欠になってきます。

 

 

0215尾張A版②DrQ&A半2d

 

 

2月8日RST勉強会を行いました。

 2月8日 RST(呼吸ケアサポートチーム)主催の職員向け勉強会を行いました。今回は呼吸器外科 北村医師による「呼吸器外科周術期管理について-肺癌手術を中心に-」がテーマでした。      

 講義では、肺切除前の管理、術後の注意事項や合併症についての説明がありました。

 当院では2016年5月の開院以降、呼吸器外科を新設し、外科的生検から気胸、肺癌の手術まで対応することができます。今後さらに手術件数が増えていくことが予想され、このような勉強会を通して知識を深め、少しでも患者さまが快適に過ごせるように努めてまいります。

 また、RSTは毎月第3木曜日に15時から「呼吸ケア教室」をはるひ呼吸器病院で開催しています。こちらはどなたでも参加可能です。興味のある方は是非ご参加ください。

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≪講義をする北村医師≫

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